【読書】伊東 潤「池田屋乱刃」感想

今週のお題「芸術の秋」

amazonより、抜粋

「乃美さん、わたしは卑怯な男だ」 明治十年、死の床についた長州の英雄・木戸孝允こと桂小五郎が、かつての同僚に「あの事件」の真実を語り始めた――「池田屋事件」。事件後、日本は「明治」という近代国家に向かって急激に加速していく。池田屋新選組に斬られ、志半ばにして散っていった各藩の「志士」たち。福岡祐次郎、北添佶麿、宮部鼎蔵吉田稔麿……。吉田松陰坂本龍馬といった「熱源」の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちの生き様と散り際を描く。 幕末とは、志士とは、維新とは――日本を動かしたあの「熱」はなんだったのか。 最注目の歴史作家が初めて幕末京都に挑んだ連作長篇。

池田屋事件で散っていった志士たちをそれぞれの立場で描く。主役の中で、唯一生き残った桂小五郎。私は英雄譚を期待していたのですが。。吉田稔麿のはなしが一番好きでした。